液体を正確に注入する小型サーボ駆動システム
課題は複雑でした。Harro Höfliger GmbHでは、食洗機用洗剤タブレット成形機で粘性の異なる液体を効率的かつ正確にタブレットに注入する必要があり、しかもその作業が1日に最大600万回も発生するからです。 Harro Höfliger社の開発者が信頼を寄せたのは、WITTENSTEIN cyber motorの小型サーボ駆動システムでした。100%ステンレス鋼で、耐食性も備えています。 コンパクトで軽量な設計も、大幅な省スペース化につながることから、すぐにお客様の心をとらえました。 そのうえ、サーボ駆動装置に組み込まれたウェブサーバが「常時接続」を実現するので、最適化や点検が必要なときにはいつでも注入ステーションや個々の注入ドライブにアクセスできます。
理想の組み合わせ: cyber® dynamic lineのサーボモータとアクチュエータ
WITTENSTEIN cyber motorの小型サーボ駆動システムのポートフォリオでは、cyber® のサーボモータとアクチュエータが、cyber® dynamic lineのサーボモータとアクチュエータが、cyber®simco® のサーボ駆動装置と連携して、カスタム構成可能な、高性能・高出力密度の機能ユニットを形成します。 Tモータと減速機のユニットは、さまざまな出力定格で用意されており、防錆またはハイジェニック仕様をお選びいただけます。それと組み合わせて使うインテリジェントなサーボ駆動装置には、ウェブサーバ機能と多様なフィールドバスインターフェースが組み込まれているため、個々のスケーラビリティが高く、将来性も高い、高性能な駆動ソリューションが実現します。その一例が、包装機器専門メーカーHarro Höfliger社の成形機用に開発されたソリューションです。
製造プロセスの概要
製造プロセスは次のとおりです。まず、予熱ステーションにフィルムが送られ、そこで加熱されてから成形シートの型へと真空吸引され、それが複数のステップで機械の中を移動します。 最初が粉体注入ステーションで、2番目が液体注入ステーションです。各ステーションに並行に設置された 20基のサーボ駆動システムが、注入オーガを動かします。 3番目の液体注入ステーションでさらに素材が加えられ、上層フィルムが圧着されて、シーリングステーションでタブレットが密閉されます。次に、成形シートのタブレットマットが縦横の両方向で裁断され、各タブレットは真空グリッパを使って型から取り出されます。