高荷重装置における画期的な技術
ボルト締めシステム向けのスマート駆動装置
WITTENSTEIN cyber motor 製の幅広い入力とスマートソフトウェアを搭載した、新開発のエンコーダレス同期モータと高性能電子機器は、alki TECHNIK GmbH の電気トルク増幅器に大きな駆動力を提供するだけでなく、インダストリー 4.0 の原則に沿ったインテリジェントなデータ収集も可能にします。
きわめて堅牢なハイエンドソリューション
過酷な環境と激しいストレスは、高荷重トルク増幅器が得意とする動作環境では通常のことです。橋、トンネル、発電所、風力タービンなどは、代表的な建築装置のほんの一部です。このような場所では、M160 以上のネジを締め付ける必要があります。そして 200 kNm までのトルクが日常茶飯事です。このような過酷な条件下でも高い可用性と正確な性能を確保するために、alki TECHNIK 社は、最大 10 kN のパワークラスで、M95 までの寸法のネジを締め付けるために、WITTENSTEIN cyber motor 製のインテリジェント駆動システムを選びました。
ベンチマークとなる駆動システム
イノベーションあふれる開発プロジェクト
WITTENSTEIN は、小型化、インテリジェンス、ネットワーキング、統合を表す MINI 戦略を体系的に適用することにより、お客様のトルク増幅装置のハウジングに非常にコンパクトな駆動装置を詰め込むことに成功しました。このソリューションの 1 つのハイライトは、最大のトルクを発揮する特殊なエンコーダレス制御のおかげで、起動後に静止状態から位置決めできることです。それまで使用されていたエンコーダシステムは、グローバルサービスを非常に困難なものにする原因となっていたため、エンコーダレス整流は重要な成功要因でした。将来的には、顧客は現場で直接トルク倍増器を修理できるようになります。コスト削減だけでなく、かなりの時間が節約できます。
電圧範囲が広いため、110 VAC 〜 230 VAC の電圧を供給でき、ボルト締めシステムを世界中のあらゆる場所で使用できます。さらに、電源ユニットは、製品の故障の原因となる可能性があるグリッド関連の電圧変動を補償するため、最適な EMC 動作に効果的に貢献します。
革新的なソフトウェアが新機能を実現
電子ハードウェアとソフトウェアは、WITTENSTEIN cyber motor のモジュール式電子機器プラットフォームに基づいています。このようにして、顧客と装置に固有の技術的要件と商業的要件を非常に効率的に実現できます。最新世代のプロセッサ技術を使用して、完全なデジタル制御を実現しています。その結果、新しいトルク倍増器は、スマートな保護機能と監視機能によって強化できます。制御特性も非常に優れており、高い再現性が得られます。さらに、複数のトルク倍増器を同期して動作させることができます。
この機能は、大型ディーゼルエンジンのシリンダヘッドなど、エンドユーザーが複数のボルトをある程度同時に締め付ける必要があるボルト締めプロセスに特に役立ちます。新しいシステムは、最大 7 つの異なる動作モードで複雑なボルト締めプロセスをマッピングします。また、革新的なソフトウェアを使用して、各トルク倍増器に異なるモードを設定できます。顧客は注文時に必要な機能を指定しますが、アップグレードはいつでも可能です。
接続性は違いを生む
ボルト締めシステムには、ボルト締めトルクを記録し保存するためのデータロガーとして働く、構成可能なプロセス制御メモリユニットがあります各ボルト締めプロセスのデータは、ワイヤレス Bluetooth® モジュールを搭載したスマートフォンまたはタブレットを使用して、作業現場で直接読み取ることができます。しかし、データロギングとワイヤレス伝送は、ボルト締めシステムの潜在的な用途を広げるだけではありません。それはまた、インダストリー 4.0 に備えることにもなるのです。ディスプレイとキーボード制御を備え完全に統合されたユーザインターフェースは、一連のカスタマイズオプションの道を開き、サービスやメンテナンスをより簡単にします。「当社の世界中の販売代理店は、不具合のあるトルクシステムを当社の工場に返却する必要はもはやありません。ほとんどの場合、プラグアンドプレイでその場で修理、交換、プログラムできます。「これは、コスト効率が高く早いため、ユーザーの利益になります」と、Alexander Kipfelsberger 氏は説明します。
